生駒市でも7月28日から12歳以上のワクチン接種券が配布されます。
メリット、デメリットを把握しましょう。特に低出生体重児、心疾患、喘息などの基礎疾患がある方は考慮してもよいと思います。
若い人でもワクチンの効果(感染防止、中和抗体価上昇)は確認されております。
 
【新型コロナワクチンを接種するメリット】
① 海外の小児(12~15歳)への接種経験からの情報では、新型コロナワクチン2回接種後、ワクチン接種群で新型コロナウイルス感染症を発症したのは0/1,119人に対し、プラセボ群(ワクチンを接種していない人)では18/1,110人が新型コロナウイルス感染症を発症したという報告があります。この報告から、新型コロナウイルス感染症に対する高い予防効果が期待できます。またワクチン接種後の抗体価は16~25歳にくらべ12~15歳の方が高かったという結果でした。
 
② 自分自身が免疫を持つことが周囲の人を守ることにつながり、大勢の人がワクチンを受けることにより、流行を抑えることが出来ます。
 
【新型コロナワクチンを接種するデメリット】
① 国内の医療従事者2万人の調査の結果をみると、接種した同日から翌日にかけて、8~9割の人に接種した腕の痛みや重み、5~6割の人に倦怠感や頭痛、2~3割の人に悪寒や筋肉痛、2割程度の人に38℃以上の発熱がみられると報告されています。しかし、いずれの症状もほとんどの場合は2~3日で軽快しています。
まれに、接種直後にアナフィラキシーという重度のアレルギー反応が起こることがあります。そのため、最低15分間、接種会場で様子を見ております。
 
② 極まれですが、主に若年の男性においてワクチン接種数日以内に心筋炎(5800万回中、20人)が発生することが報告されています。発症した場合は入院が必要になりますが、ほとんどは軽症であり、回復されています。