現在、百日咳が小中学生で流行しております。多くの方は生後2か月から4種混合または5種混合を4回接種しておりますが、就学前頃にはその抗体価が下がってくる傾向があります。5歳から7歳半でDPT(百日咳、ジフテリア、破傷風)のワクチンを任意(5000円/税込み)で接種することを小児科学会、小児科外来学会としては推奨しております。また、11ー12歳で接種するDT(定期接種)の代わりにDPT(任意接種)を接種することも可能です。
これまで百日咳は抗生剤であるクラリスロマイシンでほぼ治癒することができておりましたが、耐性菌がここ数年で出現し、抗生剤の効果が減弱しており、少しやっかいになっております。予防接種していない0ー1か月の児が感染すると、咳だけでなく無呼吸発作が起こり突然死のリスクになります。周囲の方が感染を予防することで、0ー1か月の赤ちゃんを守る事にもつながります。任意接種ではありますが、積極的な接種をご考慮していただければ幸いです。