先日、日本ビーシージー製造株式会社(日本で唯一BCGワクチンを製造している会社)よりFAX連絡があり、乾燥BCGワクチンを溶解する生理食塩水に微量のヒ素が混入していることが判明いたしました。生理食塩水を入れているアンプル(ガラスの瓶)の空気抜きのためにヒ素が使われており、アンプル容器を密封する際にガスバーナーで熱しながら溶封するのですが、その時にヒ素が中の生理食塩水に混入するというものです。

生理食塩水0.15mlに含まれる最大ヒ素量は0.039μgとのことです。この量は乳幼児の1日ヒ素許容量1.5~3μgの約1/38~1/77であり、安全性には問題のないレベルとされています。

実際には0.15mlで溶解したワクチンを腕に垂らして使用するので、全量が入るわけではありませんので、身体に入る量はもっと少ないものと考えられます。

この容器は2008年製造分から使われていることも分かっており、これまでヒ素が原因の健康被害は報告されておりません。12月以降は新たな容器分が発注されますので、それまでしばらくBCG接種は延期させていただきます。1歳になるギリギリの方で定期接種が12月まで間に合わない方はご連絡ください。当院の溶液を使って接種することも可能です。

結核はまだ毎年17000人以上の方が発症しており、小児がかかると全身性の重症結核や結核性髄膜炎になるリスクが高いのでBCGは必要なワクチンです。安全性をきちんと確保して、一刻も早い再開を望みます。

なお当院でBCG接種された方でご不安な方はご連絡ください。