奈良県内では現在8名の方の感染が確認されておりますが、いずれもバス運転手(直接接触)、プリンセス号での感染、ライブハウスでの感染と明らかな接触がある方です。これまで肺炎患者さんを中心に奈良県内で100例以上のPCR検査を行っておりますが、上記以外の患者さんはすべて陰性です。

つまり、現時点では市中で感染し重症化し肺炎になった患者さんは県内ではおられず、その背景におられる軽症コロナの患者さんも多くはないと考えられます。一方、大阪では感染経路不明の患者さんがおられますので、今後県内に入ってくる可能性は十分あるといったところです。

新型コロナウイルスの特徴としては、高齢者(70歳以上)および基礎疾患が高い人では重症化しやすく、基礎疾患がない方および高齢者以外では重症化が少ない(致死率1%以下)ことがわかっています。

2002年に流行したSARSや2012年に流行したMERSと似た部分もありますが、SARSやMERSは致命率がそれぞれ9.4%、34.4%でしたが、新型コロナウイルスでは2.2%ほどです。(ただしイタリアだけは致死率6%台と高値)しかし患者さんの人数ではSARS:8098人、MERS:2494人と比べると新型コロナが15万人と世界中で大流行していることがわかります。

日本国内でも患者さん数は増えてはいますが、ある程度条件がそろわないと感染リスクが低いこともわかってきました。

①換気の悪い密閉空間 ②人が密集している ③近距離での会話 +接触している時間 がすべてそろうと感染リスクが高くなります。

つまり密閉した場所、密集した集団で、ある程度時間の接触がないと感染はしにくいとも考えられております。

実際、屋外で感染することがあるのかと言われると現時点では可能性は低いと思われます。

感染リスクが明らかに高いところは避けてもらう、明らかな咳や熱があるときは念のため高齢者や基礎疾患がある人との接触をさける、基本の手洗いうがい、睡眠をしっかりとり免疫力を落とさない事が感染予防には大切です。