年末年始から東京圏および大阪含む大都市でCOVID19が急増し、地域別ではありますが緊急事態宣言がでることとなりました。年末の忘年会やカラオケで感染し、その家族にも感染し増えているといったところです。奈良県は比較的まだ少なく、生駒市においても大阪に勤務されている方が多い割にまだ感染者数は少数(0‐4人/ 日)です。電車通勤や勤務による接触感染は極少数で、ほとんど感染しません。やはり飛沫感染がメインです。流行地域での外食(とカラオケ)です。飲み会に行かない子供たちは流行の中心にいないのはそのためです。

今回の緊急事態宣言は4月のように経済活動を完全に止めるわけではありませんので、効果は限定的だと思われますが、それでも医療情勢や死者数の増加を考えると感染者数を減らすことが必要不可欠です。

 

 

COVID19ワクチンに関しては2月末から3月中旬にかけて医療従事者の接種が始まり(約300万人)、3月末から4月にかけて高齢者向けの接種(3000万‐4000万人)が始まる予定です。

その後、基礎疾患を有する方・高齢者施設の従事者と続き、基礎疾患のない成人や小児は5月~7月ごろを開始予定です。

まだ日本で承認されたCOVID19のワクチンはありませんが、まずはファイザー社のワクチンから導入できそうです。約6000万人×2回接種分が予定されております。ただー75℃の管理するためのディープフリーザーを全国に確保することが必要で、当面は大きな病院での集団接種となりそうです。

尚、アストラゼネカ社や武田/モデルナ社のワクチンはクリニックレベルでも接種可能ですが、まだ導入の見通しは立っておりません。

副反応に関してはまだデータとしては不十分ですが、10万人に1人程度のアナフィラキシー反応はあると思われます。ただ対応ができる病院でワクチンを接種すれば許容できる範囲ではないでしょうか。

 

接種によるメリットとしては

①接種された方の90‐95%程度の方が抗体を持つことができ、全体で60‐70%程度の方が抗体を持つと集団免疫が獲得され、感染が広がらなくなること。

②死亡や重症化を防ぐことができれば、感冒やインフルエンザ扱いにできるということです。

 

接種によるデメリットとしては、アレルギーなどの副反応が一定数あること。予測外のものもあるかもしれませんが英国や米国での報告を待ちましょう。 

接種しないデメリットとしては、今の若い世代がほぼ感染し高齢者になるまでこの生活が数十年続くか、ほぼ全員の方が感染し免疫を獲得するまで(主に高齢者の方の)死者を多数出しつづけることになります。

 

医療従事者の接種で日本人での副反応がわかると思いますので、それを見てから接種されればよいかと思います。

(ただ、まぎれ込みは必ず出てきます。脳梗塞や心筋梗塞、突然死などはワクチン接種してもしなくても、一定数おられるということです。)

 

 

変異種で感染力が強いという一部報道がありますが、変異種で大切なのは死亡率が上昇するかどうかです。一度感染した人が再度変異種に感染することはあるかもしれませんので、その分は感染力が少し増えますが、飛沫感染である限り感染力が極端に変わることはないでしょう。人と接触するときはマスクをする、外食・カラオケをさける、3密を避けるで十分対処できそうです。死亡率がそれほど変わらないのであれば過度な心配は不要と考えます。ワクチンの効果が落ちる可能性は否定しきれませんが、それはインフルエンザでも同様です。

 

 

尚、日本の年代別死亡率は以下の通りです。

10歳未満0%、10歳代0%、20代0.006%、30代0.027%、40代0.1%、50代0.4%、60台1.7%、70台5.7%、80台以上14% 

全体1.4%(男性1.6%、女性1.3%)

(全体の死亡率はインフルエンザが約0.1%なので10倍ほどは致死率があります。)

 

年齢別陽性者数は

10歳未満2.2%、10歳代5.4%、20代25.3%、30代16.4%、40代14.2%、50代12.7%、60台8.0%、70台6.5%、80台以上6.0%

 

やはり小児は中心にいないことがわかります。

ワクチンで集団免疫ができるまでは家族以外の方との流行地域での外食・カラオケは控えましょう。