2020年7月に実施された奈良県での新型コロナウイルス抗体検査の調査結果がでましたので、ご報告いたします。

奈良県で検査された方3505人中、コロナ抗体陽性者は1人でした。陽性率は0.03%です。

陽性者が1人ですので、誤差は大きいと思われますが、奈良県内ではまだほとんど感染が広がっていないことがわかります。

尚、大阪は0.17%、東京は0.1%です。

 

奈良県での7月以降の1次感染者(205名)のうち、大阪関連が約8割(162名)を占めております。

また、1次感染者および経路不明の方のうち、2次感染を起こした方(他の人に感染させた方)は28%でした。やはり7割近くの人は誰にも感染させていないことがわかります。2次感染では家庭、部活動、寮生活、友人との飲食・カラオケが8割を占めております。

この2次感染を防ぐために、

① 大阪など感染流行地域での外食はできるだけ避け、もしそういったリスクが高い場所に行った場合は家族との生活を分離するなどの対策が必要です。

② 味覚障害・嗅覚障害がある場合、大阪勤務の方が感冒症状を呈した場合も家庭内分離することが望ましいと思われます。

③ 感冒症状があったり、感染したリスクがある場合は、できるだけ友人との食事やカラオケに参加しないことが求められます。

10月下旬から第3波が始まっており、まだ集団免疫には程遠い日本においてはおそらくかなり大きな波になることが予想されております。有効なワクチンができ、集団免疫が獲得できるまでは、まだまだ感染に注意が必要です。