大阪府ではコロナウイルス感染の方が連日100名を超え、第2波の再燃が起こりつつあります。第1波は2月の中国武漢からのウイルス(すでに終息)、第2波は3月中旬ごろに来た欧米由来のウイルスです。今回はその再燃(第2波の再燃)と考えられております。

経済活動を止めれば感染は下火になりますが、やはり経済的なダメージが大きくなります。ただ感染者が増加傾向の今は通勤通学以外の大阪への往来を極力減らすなど少し自粛をすべき時期に来ていると思われます。Go to キャンペーンによって地方へ感染が広がることは免れないでしょう。

奈良県内では大阪(職場、買い物、飲食)関連の患者さん、およびその周囲の方のPCR陽性者が増えてきております。

①大阪で飲食したり、3密の場所へ行っていること ②感染者と濃厚接触があること

③味覚障害や嗅覚障害があること ④発熱と咳 の4つは強いリスクファクターとなります。

特に②や③は単独でも高いリスクですからすぐにPCRを受けていただく必要があります。

県内のPCR検査体制は増強されてきており、必要な人には当日か翌日には検査ができる体制になっております。今後は唾液を使ったPCR検査や、鼻咽頭ぬぐい液による抗原検査もできるようになってまいります。

コロナウイルスは発症後10日が経つとほとんど感染力が無くなることがわかってきており、現在では退院時にPCRでの陰性確認はせずに、発症後10日間経過かつ軽快後72時間経過すると退院できるようになっております。

大阪では3密をさけること、多人数での食事の時には換気をすること、職場についたときや帰宅時にはまず手洗いを徹底すること、外では口や鼻や目を触らない事、感冒時には年配者と距離を置くことが、感染予防・重症化予防には大切です。