小児は高齢者に比べると新型コロナウイルスでは重症化しにくいと言えます。
ただし、重症化しないわけではありません。
川崎病に類似する症状に全身多臓器に幅広い症状を呈する小児多系統炎症性症候群(MIS-C)や心筋炎などは小児でも報告は散見されます。実際に基礎疾患がない10歳代以下でも死亡報告が大阪や京都であります。
重症化する人は感染する人数が多くなれば多くなるほど増えていきます。感染流行があれば、ワクチン接種はメリット(発症予防効果、重症化(心筋炎、MIS-Cなど)予防効果)がデメリット(発熱(7.9%/13.4%)、頭痛(13.9%/19.8%)、倦怠感(20.1%/25.9%)、筋肉痛(52.7%/55.8%)、腫れ(3.9%/4.9%)、極まれに心筋炎、アナフィラキシー)を上回ると考えます。
2022年1月では感染者の32%が10代以下であり、学校や園、習い事などでの流行が明らかにあります。
学校や園で感染→学級閉鎖→再開→すぐに感染者が出るの繰り返しです。またそこから家族へ感染が広がっています。
家族内感染を防ぐことは非常に困難です。家庭への持ち込みを減らすしかありません。
2回接種後の発症予防効果はオミクロン株で7割程度と推測されますが、その後時間経過で効果が落ちていくことは間違いないでしょう。
ただし3回目接種でブースター効果が期待できます。
1、2回目を接種せずにいきなり3回目を接種することはできないので、1回目から接種するしかないと考えます。